先日、バイトの帰り、夜9時30分ごろにバスに乗っていた。
すると、ロンドンでもお花見シーズンが到来しているため、
公園の近くのバス停からは、
夜桜見物を終えた、たくさんの10代の若い子達が、お酒とタバコ片手に
バスに乗ってきた。
明日は休みだし、みんな、お祭りモードだなぁ、なんて思ったのもつかの間。
一瞬にして不機嫌になってしまった。
なぜか。
それはタバコでもお酒でもない、桜である。
女の子たちは、桜の枝をもいできたらしく、
かばんのすみにちょこん、ときれいな立派な桜の枝が刺さっていたのだ。
おまけに、彼女たちの頭。
桜の花を耳の横に飾っている。
ちょっと、許せなかった。
どうしてそういうことをするのだろう。
日本人は、四季を楽しむ心が非常に豊かだと私は思う。
春になれば、桜の開花予想をし、秋になれば紅葉情報。
夏は新緑を楽しみ、冬はイルミネーションを見に街に繰り出す。
写真をとることはしても、自然のものに乱暴に手を加えることは少ない。
(心無い人もいるけどね、、、)
私は、イギリスはガーデニングの本場であるし、アロマだオーガニックだ、と、
自然に対する理解もすばらしいものだと思っていた。
しかし、実際、バスの窓からゴミは捨て放題、
ゴミはゴミ箱が近くにあるのに、公園の芝生にほっぽり投げ、
桜の枝を折り、大きな声で騒いでいる。
自然を壊すのは人間しかいない。
汚く汚すのも人間しかいない。
環境破壊を起こすな、と、みんな口々に言うが、
自然を大事にすることを教えることができなかった大人の責任は厳しいものだと、
改めて実感した今日この頃である。