そうそう、今日、私ちょっといいことしました。
学校に行くために、いつものようにバスに乗ると、アジア人らしき母子が2階の一番前に
乗っていました。
そして、デジカメでパシャパシャ。
こちらに住んでいるご家族で小さいお子様のいるお家は、ほとんどといっていいほど
車を持っています。
そのため、バスに乗ったことがない、チューブに乗ったことがない、という子供がざらにいます。
きっと、このお子様もそうなのねー、と思ってみていると、
子供が日本語をしゃべっている!
そう、日本人の母子でした。
4,5歳であろうその男の子が窓からの景色を楽しんでいる間、
お母さんはずーっと、「イギリス」の観光ガイドブック、バスの路線地図とにらめっこ。
時折、思い出したように写真を撮って、停留所では一生懸命停留所の名前を確認しています。
ぴーんと来ました。
「この人、来たばっかりだ!」
おそらく、だんなさんの転勤などで一緒に来たのでしょう。
しかし、初心者でいきなりバスとは、チャレンジャーです。すごいっ!
私は停留所のアナウンスもない、道もわからないバスには3ヶ月以上乗れませんでしたから。
でも、子供をつれて初めてのバスとなれば、それはそれは不安でしょう。
よ~くわかります。
確かに、不安オーラがものすごい出ていて、降りる人が動くたびに振り返ってみていました。
私の予想として、乗っているバスはチェルシーに行くのですが、
おそらくその母子はノッティングヒルに行くのだろうと。
迷いました。
ロンドンは、親切な人もたくさんいますが、
聞きたいことは自分から聞く、というのが普通です。
ロンドン式に行くか、それとも、どう見ても不安そうなこのお母さんに話しかけるか。。
結局、私はその母子よりも先に下りるので、少し早めに席を移動し、
「降りるところ、だいじょうぶですか?」と、声をかけました。
案の定、はじめてだったらしく、予想通り、ノッティングヒルに行くのだと。
ノッティングヒルまであともう少しで着くこと、目印の本屋の看板が見えてくること、
もし、降りそびれても、すぐにその周辺のバス停に止まるので心配要らないこと、
バスのアナウンスはないので、看板が見えてきたらボタンを押すこと、
出来うる限りの説明をしてきました。
大丈夫だったかなー。。
結構ちょっとした事で不便を感じてロンドンが嫌いになったりする人もいます。
せっかく来たロンドン、少しでもいい思い出を作ってもらいたいです。
そして、声をかけてよかったな、と思いました。
きっと、かけなかったら後悔してました。
ちょっとした気遣い、この大切さがわかる日本人でよかったと、つくづく感じます。